『何か不思議な力を手に入れて戦う』お話ってさ、2通りあると思うわけです。
戦うために力を手に入れるお話と、力を手に入れたために戦わざるを得なくなる話。
(まぁ前者も素質はあったりとか、後者も自己実現の戦いだったりするのですが、それは目をつぶって、ね。)
罪冠は後者ですね。
戦いの意思が命じて的かどうか、とも分けられそうなのでそうすると前者はルルーシュで後者はFateとかエヴァとか、になるのかな。
そういえばこのアニメのスタッフはルルーシュと共通なんでしたっけ、一部。
構造厨(ぁ)でいうところの、主人公に力を与える【介助者】の役割も女の子ですね。
主にこの話って前半と後半で別れると思うんですね。
ガイの死の前後。その変化を見ててなんとなーく、考えたことメモ。
まず、世界の変化について。
前半はガイが用意した『葬儀社』という組織(場)での戦いだったわけです。
ガイの死によって、そのガイによって与えられた『場』からも集は出ざるを得なくなって(クエスト後の帰還ともいえるのかもだけど、この辺が何を象徴するかは明らか過ぎるよね・・・)、元の世界に戻ることになった。
正確にはその『元の世界』も閉ざされた社会であることから、キャンベルで言う<帰還の拒絶>というやつなのかなー、とも。
父殺しのクエスト後って考えるとね。
ともかく、それまではガイの作った『ガイの戦いの場』で戦闘に参加することで自己実現を(例え仮にでも)行ってきた主人公が、『自分の戦いをしなくちゃいけなくなった場(=世界)』を示してるのかな、と。
●ヴォイドの使い方の変化
で、この作品のコピーは「友達で戦う」という通り、集(主人公)は友達のヴォイドで戦うわけです。
当初、ヴォイドって前半では集に使用されている間は、使われている人はその前後の記憶がなかったのに、後半になって舞台が変わってから自分でヴォイドを操れるようになるのね。
自分のヴォイドで戦えるようになる。
さっきの『場』の主催のことを考慮すると、「自分のヴォイドを使われてる間記憶がない」って、いわば自分の『戦い』を誰かに託してる=自分は放棄してる、状態なのかなと思いました。
舞台が変わってから、自分で戦うことを選ぶようになるわけです、みんな。
(そしてセリフでも出てくるように「みんなの為」に使われるべきというのが強調される。)
でも。
そんな中でも、集は相変わらずいのりのヴォイドで戦うし、いのりも記憶失っちゃう。
●いのりというキャラが持つ役割について
じゃあなんでいのりが記憶を失うのかって考えたら、たぶん人間じゃないから=戦う意思を持たない存在だから、なのかなぁ、と。
いのりは集に力を与えた【介助者】であり、イベントによっては【奪還対象】であり。
そしてたぶん一番大きな役割は、”移行対象”(ライナスの毛布的なもの)であること。
”移行対象”だからこそ、姉に近い容姿を持ちつつも、人間でない”キャラクター”的な存在なんだと。
ということは。
おそらく、集が成長するためにはいのりが ”移行対象” でなくなる事が必要になってくる。
それは物理的な別離かもしれないし、いのりが意思(あるいは自我)を持つことで戦いに参加することかもしれない。
いずれにしろ「友達で戦う」のではなく「友達と戦う」事によって、ハレの言う「やさしいおうさま」になるんだろうなぁ。
そして現実世界で人との関わりを回復する。ヴォイドなしで。
●その他いろいろ
ガイの役割もぐちゃぐちゃ考えたけど、それだけでこれと同じ長さになりそう。
あと、アポカリプスウィルスの生みの親が実母であることとか(これはデッドマンワンダーランドとかもそうだよね)敵キャラのこととか、この世界枠のこととかもあるけどその辺は構造じゃなくて演出になってきそうなので、放棄。
===2.14追記=======================
16回だか17回だかの放送を見て、あれ違うじゃんwwwと思ったのが、ヴォイドは集が使うときだけ誰でも記憶失うのね。
あとたぶんいのりはグランドマザーな感じだ。
さらに、「王」の描き方がルルーシュ系になってきた。ガイも生かされてる感じの描写出てきたし、「神格化」過程はまだ描かれていないってことか。
ウィルスもお母さんが関わってる描写出てきてるし、ほんとなんか女性によって作られた戦いで戦わされて勝ち得る自己のお話。
*影響されてるかもしれない
*引用っていうか執着っていうか
【】・・・グレマスの行為者モデル
<>・・・キャンベルの英雄神話
””・・・大塚氏が良く使う言葉